チック症?

絶望感と焦燥感の中にいた

どうにかしなきゃ、どうしたら良い?

日中は30分程度、徒歩1分の公園で2人でバトミントンをする日が続いた

それ以外は息子は外出しない

徒歩1分の公園なら行ける

でも、他の公園には行けない

もちろん、スーパーや商業施設など、他の場所にも行けない

不登校なら不登校でもいい

色んな場所に出かけて、気分転換したり、息子の好きなことをすればいい

何の症状もない、ただ学校に行きたくない、

普通の不登校の子が羨ましい…

そんなことすら思っていた

ある日、不登校の子がいるママ友から教えてもらった

近所の総合診療クリニック

先生が話しをしっかり聞いてくれて良かったと

そのママ友の娘さんは起立性低血圧で朝起きられないだとか

検査してもらって、薬もだしてもらえたと

行ってみよう!

早速、電話した

息子はクリニックにも行ける状態ではなかったため、私だけ相談に行ってもいいですか?と

受付の女性は、先生に相談し「大丈夫ですよ」と優しい口調で言ってくださった

「大丈夫ですよ」

とてもホッとしたし、かすかな希望が芽生えた

「はじめまして、息子さんのことですね。どうされましたか?」

色素の薄い大きな瞳をした柔らかい雰囲気の男性の先生だった

最初は平静を装っていたが、話しているうちに、抑えていた感情があふれてきた。

涙が止まらない

恥ずかしいくらい、大泣きしながら話した

先生は、静かに、私の目を見ながらしっかりと話しを聞いてくれた

医師「頻尿になったきっかけ、何か思い当たることはありますか?」

私「そういえば2か月ほど前、部活の大会の後、友達と別れた後でしたが駅で失禁してズボンを汚してしまったことがあります。その時は少し凹んでいるようでしたが、私もあまり気に留めず、次の大会前にもちゃんとトイレ行きなよー!と声をかけてしまいました。」

医師「そうでしたか。それがきっかけかは分かりませんが、小学6年生は繊細な時期ですし、トイレのことについて本人に聞かないほうが良いかもしれませんね。」

医師「お母さん、まずは息子さんの話しを聞いてあげてください。学校もね、できれば行ったほうがいい。放課後だけでもいいし、保健室登校でもいい、どんな形でも学校と繋がりをもっていたほうがいいです。」

やっぱり、学校は行ったほうがいいんだ…

私はその日から、息子にまた圧をかけるようになった

保健室登校したら?

部活だけ参加したら?

体育はできるんじゃない?

給食は食べてきなよ

そういうことじゃない

頭では分かっているのに、あまりにも”今”が辛すぎた

息子は私に言われるから、いやいや1時間だけ行ったり、トイレに近い別室で自習したり

給食を食べられそうなときは、クラスの仲のいいお友達が数人別室に来て、一緒に給食を食べてくれた

まだまだ頻尿は変わらない

別室でも、1時間に3回くらいは行くらしい

医師のアドバイス通り、頻尿については、息子に直接聞くことはせず、担任の先生や教務主任の先生から話しは聞いた

毎日、行く前はとても苦しそうな表情をする

帰ると「楽しかった」と笑顔で言う息子

ほら、行ったら楽しいんでしょう

息子は学校に行きたくても行けないんだ

そんな都合のいい解釈をしていた

そんな単純な話しではないのに

そのころ、追い打ちをかけるように息子の身体の更に症状がでてきた

いつものように夕食時、学校であったことを息子は話してくれる

息子「先生が急に入って来たんだよね」「(小声で)来たんだよね」

息子「お風呂入ってくるわ」「(小声で)お風呂入ってくるわ」

えっ?何これ?

私「何で2回言うの?」

息子「あれ?確かに、何でだろう」

息子はあまり気に留めない様子で、お風呂に行った

心がザワザワする

様子がおかしい

私はすぐにインターネットで調べた

【チック】

【反復言語】

間違いない、これだ

その日から、息子のチックは悪化していった

反復言語の他に、

「ん、ん、、」

という音声チック

同時に肩を少し上げる運動チック

息子の場合は、テレビを見ているときにチックが酷くなるようだ

リラックス状態だからだろう

チックだとすぐに分かったので、息子には初日以来チックが出ていることを本人には伝えていない

幸い、息子本人はあまり気にしていないのか、気付いていないのか、何も言ってこない

指摘すると、悪化することもあるとインターネットに書いてあったため、ただただ見守った

いや、実際の私は、息子のチックを聞くたび耳を塞ぎたくなり、イヤホンをしたり、2階に逃げたりしていた

見ないように、聞かないように…

常に過緊張状態の私は、これ以上何も受け入れられないほど、不安や恐怖心で心が溢れていた

もうこれ以上はやめて

お願いだから

学校にもすぐにチックが出ていることを伝え、もし症状がでても、本人には伝えないようにお願いした

別室で自習することが多くなっていた息子は、自習中は一人だからか、やはり音声チックが出ている、と担任の先生が教えてくれた

不思議なことに、一緒にテレビを見ている娘や、学校のお友達は気付いていないようだ

気付いていても、指摘しないだけかもしれない

どちらにせよ、そのことも、とてもありがたかった

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