不登校の始まりは、突然だった。

朝がくるのが怖かった。

あの時の私は、水の中でもがくような日々を送っていた。

ゴールデンウイーク前のある日、

家族でサイゼリヤに行った。

食欲旺盛な息子。ハンバーグやらチキンやらをモリモリ食べていた。

帰宅後、

息子「なんか気持ち悪い」

トイレで嘔吐。

食べ過ぎか?胃腸炎か?

なんて軽く考えてた。

ゴールデンウイーク中の彼は至って元気。

まだ少し便は緩いけど、吐き気もなし。

祖父母達にアスレチックとかに連れて行ってもらい、大いに楽しんでいた。

そしてゴールデンウイーク明け、

昼頃、私の勤務先に学校から電話がかかってきた。

先生「お腹が痛いそうで、トイレに何回も行っています」

息子を迎えに行き、そのまま小児科へ。

胃腸炎でしょうと。

それから、2日間学校を休み、症状も落ち着き登校許可がでたため、

「お腹痛いな」と呟きながらも登校した。

数日後、学校から帰宅した息子が、

息子「ねぇママ、なんかおしっこにすぐ行きたくなるんだよね」

少し眉間に力を入れ、不安気な表情で彼は言った。

その顔を見て、胸が少しザワついた。

それに気付かないふりをして、

私「そっかー、まだお腹が本調子じゃないから、おしっこも近く感じるのかもねー」

なんて、ふわっと伝えてみた。

私は忙しくテーブルに夕飯を並べながら、

(また受診しなきゃかなー、面倒だなー)

なんてカサカサした心で考えていた。

翌週、また下痢になったため小児科受診。便培養を採った。

小児科に行く車の中でも、

息子「トイレに行きたい」

と張りつめた表情。

本来なら車で10分ほどの小児科。3回コンビニへ立ち寄った。

私はその光景を前にして、

これは只事ではない、胃腸炎なんかじゃない。

胸騒ぎが止まらなかった。

家にいる時は、普段通りのトイレの回数。

テレビ見て笑ったり、ふざけたりしている。

一歩外に出ると表情が強張り、トイレに行きたがる。

息子に何が起きているのだろう。

じっとしているだけで、不安が押し寄せてきた。

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